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アルファブロガーは会員制社交クラブ!?

ここでアルファブロガーの投票方法をみます。
最新のアルファブロガーたちはアルファブロガーアワードによって選ばれました。
アルファブロガーアワードでは既存のアルファブロガーたちからの推薦をおこない、そのノミネートされたブロガーを事前に公式サイトで 紹介をしてから選出をおこなっています。つまり既存のアルファブロガーの紹介がないブロガーは、 受賞する確立が極めて低いことになります。既存のアルファブロガーの推薦がないと新たにアルファブロガーとなるには不利となります。

ところで既存のアルファブロガーはどうやって選ばれたのでしょうか。
2004年と2005年は投票のみで行われています。 この投票を知っていたという人は日本のブロガーの中でどれだけ当時いたでしょうか。 当時アルファブロガーの投票を行ったサイトがアクセス数の少なかったサイトであることは 以下のトラフィックで確認できます。これ以上ないぐらいの客観的な証拠です。
http://www.alexa.com/data/details/traffic_details/alphabloggers.com
http://www.alexa.com/data/details/traffic_details/future-planning.net
また徳力さん自身も投票が少なかったとブログにて認めています。

 >まぁ、FPNや投票企画の知名度が低かったこと自体は事実だと思いますし、
>いまでもそれはそんなに変わらないと思います。


そして、2004年のアルファブロガーである切込隊長さんのブログではこのように書かれています。

 だから、dankogai氏やfinalvent氏のような、何でも書く守備範囲の広い書き手が重宝され、時事から薀蓄からネットの話題まですべて網羅することと、某徳力さんの友人であることとがアルファブロガーの条件に近かった。いうなれば、徳力さんという人脈のハブ(駅)に近い、何でも話題が揃うブロガー(百貨店)がアルファブロガー(大手という名声)を得ていました。

実際、「このアルファブロガーを探せ」では、トラックバックを貼りあっていたブログ仲間が芋づる式に「2004年」「2005年」・・・と次々と選ばれ続けてきている印象は否めません。
徳力さんは友人という言葉には反論をだしていますが、一連のブログ仲間という狭いつながりがあるとこは否定できないでしょう

2005年のアルファブロガーである小飼さんによるアルファブロガーになるためのハウツーを紹介します。
アルファブロガーでなかったブロガーがどのようにアルファへと育ってきたのかわかりやすく書いてあります。

アルファブロガーを徹底的に利用しよう
アルファブロガーがなぜアルファかといえば、他のbloggerにとって利用しやすいからです。そこから記事がリンクされればアクセスは増えますし、アルファブロガーであれば単にbloggerとしてアルファであるだけではなく、そのblogをアルファたらしめた分野ではたいてい第一人者、少なくとも一人前であるので、そこからの反応というのは単純にうれしいことが多い。
そのことをアルファブロガーたちもよく知っています。彼らとてはじめからアルファではなかったのです。他のアルファブログにコメントしたりTBを打ったり、そこの記事を上手に引用して発展させたりした結果、後にアルファになったのです。一部例外もありますが、彼らは利用される事に非常に寛大で、寛大なブロガーほど人気者になる傾向ははっきりと見てとれます


皆さんがアルファブロガーになりたかったら、小飼さんのいうようにアルファブロガーにトラックバックをはったりして、 アルファブロガーのブログに足しげく通ったりして既存のアルファブロガー達に育ててもらうしかないかもしれません。
アルファブロガーが芋づる式に連鎖で収穫されていく作物でしかないのならばそんなつまらない方法でいいのかもしれません。

しかし、私はこういいたいのです。
「優れたブロガーになりたいのであれば、勉強しなさい」と。
勉強して専門家として、あるいはすぐれた論客として認められるようになることこそ、正道だと思うのです。
机の上で妄想しながら、政治や経済のにわか評論家になることがアルファブロガーであるなら、そんな社会の害悪はいりません。
アルファブロガーであるけど、ネットの外の社会では全く通用しない。それではばかばかしいと思いませんか?
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目次
仕組まれた錯覚
アルファブロガーなくして成り立たない
アルファブロガーは会員制社交クラブ!?
アルファブロガーアワードは内輪のイベント?
71万人のアルファブロガー
アルファブロガーの始まりのニューズウィークの出典
Japan Blog Awardの残念な結果
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